シンガー・ソングライターの槙原敬之氏が「『銀河鉄道999』のセリフを無断で使用された」と非難をした漫画家松本零士氏を逆に訴え、「盗作の証拠提出」と「証拠がない場合、2200万円の損害賠償」を求めているのだという。(3月23日9時56分配信 日刊スポーツ)[Click Here!]
松本零士さんとしては、何か別に「盗作の証拠」があったというよりも、その作品自体をみて盗作だと感じたのでしょうから、作品そのものが何よりの「証拠」だという感じかなあ。
●松本さん:「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」 ●槇原さん:「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」
う〜ん。。。やっぱり似ている。
このフレーズが、松本さん独自のものとしていかに一般に知られていたかという事実を示すことができれば、それも一種の「証拠」になるかもしれません。
槇原さんにおいて積極的に盗作をする意思がなかったとすれば、裁判に訴えたい気持ちにも一定の理解を示すことはできますが、この両方のフレーズを比較した場合、やはり「酷似している」という印象は否定できないんじゃないだろうか。
なので、以前からこのフレーズを使用していた松本さんにしてみれば、「あ、真似したな」と思っても無理もないだろうと思います。
本件は槇原さんが原告なので、(争点の整理が終わらないと分かりませんが)槇原さんの作品が盗作かどうかということよりも、松本零士被告の言論表現に違法性があるか否かが主たる争点になる裁判だろうと予測されます。
そう考えると。。。実際に両作品が似ていることは明白な事実なので、松本さんの発言にはほとんど違法性はない、という感じがします。
その程度の発言で違法だと言われたり、2200万円もの賠償金を要求されたらたまりませんから。
本当は、槇原さんが「確かに似ていますねえ。。。でも、盗作しようなんていう気持ちは全くなかったんですよ。信じて下さい」と言えば、その真意が松本さんに伝わって、「奇妙なこともあるもんですね」「何かのご縁でしょう」ということで、むしろ両者の気持ちは接近した可能性もあると思います。
こういうことで裁判。。。正直言って私はあまり感心しません。
まあ男のプライドが許さん、という所でしょうか。 |