第18回世界コンピュータ将棋選手権(コンピュータ将棋協会主催、千葉県木更津市)で、将棋ソフト「激指(げきさし)」が3度目の優勝を果たしたという。(5月5日19時46分配信 読売新聞)[Click Here!]
「プロレベルの実力を持つ現役アマタイトル保持者がコンピューターに敗れるのは初」なのだとか。
しかも、敗れたアマチュアトップの清水上徹さん(2005年アマ竜王、アマ名人)と加藤幸男さん(2004年アマ竜王、朝日アマ名人)は「コンピューターの読みが上回っていた」「完敗でした」と語っているようなので、将棋ソフトの実力は本物と言えるでしょう。
将棋で何通りもの手順を読み切ることは非常に困難ですが、囲碁と比べると、将棋の場合は駒の動きはかなり制限されています。ですから、コンピューターの性能が各段に向上している現在では、考えうる全パターンを読み切って最善手を選択するという作業を効率よく連続的に実行することは、むしろコンピューターの得意とする所かもしれません。
おまけに、コンピューターは人間と違って「焦る」「驚く」という感情の起伏や「疲れる」「眠くなる」というような生理的変化を心配する必要がありません。
アマチュアトップが降参する実力ですから、プロの方々も、うっかりしていると将棋ソフトに負ける恐れが出てきたと言うべきかもしれません。
恐るべし、将棋ソフトの実力。 |