台湾政府、統一教会の伝道を公認

台湾では統一教会は法人組織にはなっていないが、1990年3月15日、許水徳・内政部長は台湾統一教会の黄大峻会長を内政府貴賓室に招き、内政府宗教関連の担当官と共に約30分にわたって意見交換をした上、統一教会に対して伝道活動などを公認する旨を宣布した。

台湾統一教会は1967年に女性宣教師によって伝道が開始されたが、1974年11月に大学を休学して伝道活動をする学生が存在したことが問題視され、新聞社等のマスコミが統一教会に対する誹謗報道を繰り返したため、1975年2月に政府は統一教会に対する伝道を禁止する措置を取っていた。

しかし、政府は統一教会が伝道禁止の措置を受けなければならないほど不道徳な団体であることを裏付ける理由がないことや、むしろ逆に内外の大学教授や法律家、国会議員などが統一教会を積極的に支持しているという事実が認められるため、今回統一教会の伝道活動を公認することになった。