統一教会に対する様々な誹謗中傷の内容(血分け儀式、淫乱、洗脳など)は、その大半が韓国の反宗教活動家である卓明煥氏の著作・講演などを根拠としている。卓氏は統一教会をはじめ、多数の宗教団体に対する誹謗中傷を繰り返してきた人物で、裁判でも数々の有罪判決を受けている。彼の主張は単なる偏見と憶測に基づくものであることが特徴であるが、以下は彼の統一教会に対する謝罪文および彼の経歴である。彼の謝罪文は、1979年9月10日付で朝鮮日報と韓国日報、同9月11日付でソウル新聞、京郷新聞、東亜日報、新亜日報にそれぞれ掲載された。

卓明煥氏の謝罪文
<統一教会に対する謝罪文>
私は、多年にわたって新興宗教問題研究所を運営しながら、出版物『統一教その実相』、スライド「これが統一教である」、講演、記者会見などで、統一教会を「非倫理的集団、新型の共産主義、邪教集団」であると批判してきました。
しかし、私に批判の資料を提供していた一部の統一教会離脱者たちが最近、名誉毀損などの犯罪嫌疑で拘束を受け起訴されました。このことをきっかけとして私は、新しい角度から広範囲にわたる資料を集め、それらを総合検討しました結果、私が統一教会に対して行なった批判の中に事実出ない部分があることがわかりましたので、次のように訂正いたします。

(1)非倫理的集団の問題について
私は、統一教会の創始者・文鮮明氏が1955年7月に社会風紀紊乱罪嫌疑で拘束を受け起訴されたとして、統一教会を「非倫理的淫乱集団」であると断定、批判してきました。ところが、この事件は調査の結果、当時は兵役法違反の嫌疑で起訴されたもので、それも同年10月4日の宣告公判で無罪となり釈放されたことがわかりました。
この他、統一教会について問題としてきた「淫乱集団」云々も、いずれもその根拠のないことがわかりましたので、ここに訂正いたします。
(中略)

以上、一部の統一教会離脱者たちが提供した資料には多くの誤りがありました。
私が統一教会を否定的に批判してきたことで、統一教会に被害を与えたことを深く謝罪するとともに、今後再びこのようなことをしないことを誓約いたします。
1978年9月
        新興宗教問題研究所
               所長  卓 明 煥

卓明煥
1937年7月8日、韓国全羅北道扶安出身。全北大哲学科卒、延世大連合神学大学院卒。韓国新興宗教問題研究所所長、国際宗教問題研究所所長。
卓氏に対する裁判事例は多数あるが、1983年分に関しては7月15日ソウル地方法院で罰金200万ウォンの有罪判決、同罰金20万ウォンの有罪判決、9月30日ソウル民事地方法院で賠償金200万ウォンの支払命令判決、10月20日ソウル地方法院で賠償金350万ウォンの賠償金支払命令判決などを受けている。1994年2月18日、韓国のアパート2楷の自宅前で暴漢に鉄パイプとナイフで襲われ、殺害された。