数の性格について
                         
 
 年表は上下に別れています。上の年表は紀元前(BC)の2000年間で、下は紀元後(AD)の2000年間となっていますが、この二つの年表をよく比較していただきたいのです。
 よく見ると、紀元前に起きた歴史的現象の内容がそのまま紀元後に姿を変えて再現したかのように繰り返しているという事実を確認することができます。この図は入門的なものですので、ごく単純に考えていただいて結構です。つまり、紀元前のイスラエルの歴史と紀元後のキリスト教の歴史はみごとに反復しているのです。こういう歴史の反復現象を「同時性」と呼んでいます。
 ご存知のように、イエスという人物の誕生によって紀元の前後(BC、AD)が分割されたのですが、実は救世主(イエス)の誕生を待ち望んだ民族の歴史(イスラエル2000年)がイエスの死(十字架)をもって終結し、その後イスラエルに代わってイエスを救世主として信じることのできた人々(キリスト教)の歴史が新しく出発すると同時に、再度そのキリスト教がイスラエルの歴史を克明に再現しているという、実に驚くべき事実を認めざるを得ないのです。これは、一体何を意味しているのでしょうか?
 文鮮明師(Rev.Sun Myung Moon)が解明した「統一原理」によると、神の選民としての使命を持っていたイスラエルがイエスを救世主として受け入れずに十字架で処刑してしまったために、紀元後の歴史はイスラエルに代わる神の選民としてキリスト教(クリスチャン)を編成して拡大し、イエス(救世主)の「再臨」をめざして「もう一度、歴史をやり直そうとしている!」という驚くべき神の計画(摂理)が人類史の背後に存在する、というのです。 それゆえに、統一原理ではユダヤ民族を「第一イスラエル選民」、キリスト教徒を「第二イスラエル選民」と呼ぶことがあります。
 西暦2000年を迎えた今日、この事実がどれほど驚くべき内容を意味しているかを悟る人は実に幸いな人です。人類歴史の終末が近づくにつれ、身をもってこの事実の重みを痛感することとなるでしょう。
 なお、年表の人物名や時代区分をクリックすれば江本武忠による簡単な解説を読むことができます。