国連で135か国の合同結婚式

           世界文化体育大典(文鮮明師創設) 2001.1.26〜29
(▲文鮮明師御夫妻)

世界日報 1.26「文明間の対話を模索」 WCSF2001が開幕  国連などで国際会議
1.27「真の家庭運動実践で世界平和を」 世界指導者会議で文鮮明師講演民族衣装まとい「家庭の誓い」
1.28「科学者がITの功罪討議」 世界文化体育大典3日目 ネットの危険性に目を
1.29「真の家庭基礎に国際連帯誓う」 世界文化体育大典が閉幕地球温暖化へ連帯を
<サンデー世界日報 2001.2/4号外「2001世界文化体育大典特集号」より>

「文明間の対話と調和─家庭、普遍的価値、世界平和」をテーマとした世界文化体育大典(WCSF)2001が、1月26日から29日までニューヨーク市内で開催された。
 27日には世界指導者会議の開会式が国連本部会議場で行われ、WCSF創始者の文鮮明師が講演し、真の家庭実践運動による世界平和実現を訴えた。同師は、「現在、私たちは宗教間の誤解や不調和によって発生した多くの紛争とその深刻な危険の増大に直面している」と指摘し、宗教間の対話の重要性を強調した。

 そして「宗教の基礎には家庭」があり、家庭の崩壊が今日の諸問題の根本原因だと指摘、同問題の解決には神を中心とした「超宗教活動とともに、非政府、民間機構が力を合わせ、真の愛、真の家庭実践運動」による世界平和の実現を訴えた。

 開会式ではウシビソノ・インドネシア国連大使をはじめとする各国国連大使が歓迎の辞を述べ、つづいてアザリ・コモロ大統領、ワレサ前ポーランド大統領、クエール元米副大統領、郭錠煥WCSF議長らがスピーチ。つづく第一セッションではIIFWPが「家庭、宇宙価値と国連」をテーマに、また午後からはWANGOが「文明間の対話」をテーマに討議した。
 今回のWCSFのテーマが「文明間の対話と調和─家庭、普遍的価値、世界平和」であることから、出席者からは家庭の重要性を指摘する発言が相次いだ。
 ワレサ前ポーランド大統領「現代社会の中では、家庭建設・強化のために協力し合う必要があります。家庭の問題の解決を除いては世界の問題は解決できません。今までの人間のいろいろな問題は家庭の問題から出発して、それが拡大されたのだと思います。愛が欠如した出発はさまざまな問題の波及につながったのです。家庭を取り戻し、重視する必要があります。家庭を引き上げる必要があります」
 コモロのアズマニ・アザリ大統領「神様は、コーランの聖典を通して教えてくださっている。神様は人間を男性と女性として創造してくださった。人間がつくる社会にはさまざまな問題があるが、人間として最も重要な内容が何かというと『純粋さ』である」
 イランのナジ・ニジャド・ホセイニアン国連大使「人間の社会においては家庭は倫理・道徳といった最も中心となる価値観をつくり出す基本です。子供たちは家庭を通じて倫理・道徳を学び、それが世界の平和につながります。そして現在の多様化された世界を理解するのに重要です。われわれは聞くだけでなく、実際に意見を表明するという真の対話を学べるのは本来家庭においてです」

 セッション2では、世界135カ国から集まった210カップルが民族衣装で参加して「ワールド・ピース・ブレッシング」が厳粛な中にも華やかに行われた。このイベントは国連が2001年を「文明間の対話の国際年」と決めたことにこたえて、各国の代表カップルが歴史や文化、習慣の違いを超えて、調和と平和に満ちた21世紀の世界を実現する格となるための「真の家庭」運動の実践者となることを誓う文化式典。
 式では参加カップルを代表して、ジンバブエ・ボツワナ、米国・韓国の国際カップルとデンマーク人カップルの3組が「世界の困難な問題を解決するには真の家庭を築くことが基礎であり、人種、国境を超えて、社会や国、世界のために尽力する」と力強く宣言した。
 その後、キリスト教、シーク教、仏教、イスラム教、ユダヤ教など各宗教の代表者から祝祷を受け、さらにWCSF創始者の文鮮明師夫妻から祝祷を受け、出席したカップルは真の家庭実践運動に携わることを誓い合った。
 大典期間中には17の分科会に分かれて、国際指導者会議が活発に行われたほか、ビューティ・ページェントやニューヨーク・シティ・シンフォニー、リトル・エンジェルスの公演など、さまざまな文化行事も行われた。(記事・画像出典:「サンデー世界日報」2001.2.4号外、WCSF取材班)
<1月27日午前、国連本部で行われた世界指導者会議>
右から、ワレサ前ポーランド大統領、クエール元米副大統領、コモロのアザリ大統領、ウィビソノ・インドネシア国連大使(画像出典:「サンデー世界日報」2001.2.4号外)。