日共(宮本)リンチ殺人事件言論裁判」で共産党が訴えを取り下げ、
  国際勝共連合の言論自由が認められた裁判(1988.12.26)


日本共産党の宮本顕治議長が昭和8年12月に小畑達夫・中央委員に対して斧や出刃包丁、硫酸等でリンチを加えて殺害し、死体を床下に埋めた事件で、宮本に対して傷害致死罪等の判決が確定(昭和19年上告棄却)している事実を「思想新聞」(国際勝共連合の機関紙)昭和53年6月18日号外紙が報じ、それを八王子市内で配布した。

これに対し、日本共産党はその行為が名誉毀損に当たるとして東京地裁八王子支部(古川純一裁判長)に配布差止めの仮処分を請求したところ、古川裁判長は国際勝共連合に対する正式な「審尋」を行なわずに同処分の決定を下してしまったので、国際勝共連合はその処分を不服として処分取消しを求める訴えを提起した。
裁判では日本共産党が国際勝共連合に対して名誉毀損であることを主張し、宮本顕治を証人として法定で証言させるとのことであったが、昭和61年に宮本に対する証人申請を取下げてしまい、更に昭和63年(1988年)12月26日、東京地裁八王子支部(山ノ内一夫裁判長)の第49回口頭弁論において、
日本共産党が裁判所の勧告を受けて名誉毀損の訴えを取り下げると同時に、仮処分そのものの申請も取り下げた。

その結果、本件はそもそも思想新聞に対する配布禁止の仮処分自体が無かったこととなり、共産党のリンチ殺人事件の事実認定について共産党が争わないことが明確となったため、約10年にわたる「宮本リンチ殺人事件言論裁判」は実質的に国際勝共連合の自由な言論が保護される全面的勝訴となった。
「思想新聞」 1989.1.5

<日本共産党リンチ殺人事件に関する参考文献>
『日共リンチ殺人事件』 松本明重編
日本民主同志会発行、恒友出版発売、1976.8.25

表紙のメッセージより:
「リンチ事件の真相究明を求める『国民の知る権利』に答えず、ひたすら“官憲のデッチアゲ”と欺瞞する日本共産党のドグマ! 小畑達夫殺害の真相から出獄の謎まで、豊富な資料と証言で徹底的に解剖した国民必読のドキュメント!」
『昨日の同志 宮本顕治へ』 袴田里見著
新潮社、1978.11.20

著書カバー帯のメッセージより:
「私は遺書のつもりでこの本を書いた──党を追われた元ナンバー2が、新たな構想で書き下ろした日本共産党の内部と宮本・野坂氏ら指導者の人間研究」
『歴史を偽造する日本共産党
 〜リンチ事件をめぐる9つの謎〜』 民社党著
民社党教宣局、1976.7.25

掲載資料より:
「宮本顕治氏に対する東京刑事地方裁判所の確定判決」、「袴田里見氏に対する東京刑事地方裁判所における予備訊問調書」、「古畑鑑定書」、「民社党・春日委員長代表質問」、「民社党・塚本書記長予算委員会質問」等